賃貸管理の一括査定・比較サービスは、物件の地域と種類、初めて貸すのか管理会社を変えたいのかに合わせて選びます。全国の提携社数より、自分の物件を扱う会社に必要な相談を届けられるかが判断の軸です。
まず依頼窓口を選び、届いた提案から管理会社を選ぶ。この2段階で比べると、紹介社数と管理の質を混同せずに済みます。この記事では7サービスの対象・依頼方法を比較し、申込み前に止まって確認する条件まで整理します。
掲載順はおすすめ順位ではありません。各サービスの公式情報をもとに整理し、確認できない条件は未確認と表示しています。本稿のリンクは各社公式ページへの参照リンクです。
運営者は中小企業診断士・認定経営革新等支援機関として、外注先選定、コスト、業務範囲、収益性の観点から公式情報を整理しています。不動産管理実務や各サービスの仕様は、運営会社・公的機関等の一次情報を確認しています。
初めて貸す・管理会社を変える・貸せる条件が未確認で入口を分ける
| いまの状況 | 先にそろえる条件 | 次に進む先 |
|---|---|---|
| 所有する家を初めて貸す | 物件種類、貸す期間、募集開始時期、任せたい業務 | 初回貸出に対応する窓口で家賃と管理プランを依頼。期間限定なら戻る時期も伝える |
| 賃貸中の管理会社を見直す | 不満の具体例、現契約、管理料・追加費用、希望する変更時期 | 管理変更対応の窓口で現契約と同条件の提案を依頼。変更理由が曖昧なら現状整理を先に行う |
| 住宅ローン・所有関係・規約などが未確認 | 借入先への確認、共有者等との確認、建物の管理規約 | 情報収集はできても貸出可能とは確定しない。条件が分かるまで募集開始・契約の判断を保留する |
住宅ローンが残る家は借入先に貸出条件を確認し、共有・相続の手続きがある家は権限や合意を関係者・必要に応じ専門家に確認してください。マンションでは管理規約も確認します。査定を受けられることと、その条件で家を貸せることは別です。
変更するか迷っている場合は、管理会社を変更すべきか判断する確認項目で、契約上の担当と実際の対応を整理できます。
賃貸管理の一括査定7サービスを比較する
表の「確認済み」は公式ページで対象の説明を確認できたことを示します。「条件あり」は相談内容や物件による確認が必要なもの、「未確認」は現行条件を確定できないものです。いずれも個別物件の受付を保証する表示ではありません。
| サービス | 初回貸出/管理変更 | 物件・地域の適合 | 依頼社数と数字の意味 |
|---|---|---|---|
| いざ貸す | 初回・変更とも確認済み | 分譲マンション、戸建て、一棟アパート・マンション。全国対応。個別物件の候補は条件次第 | 最大6社。全国650社以上の提携不動産会社から条件に合わせて紹介 |
| イエカレ | 変更・自主管理から変更・新規竣工は確認済み。持ち家の初回貸出は条件あり | アパート・マンション・戸建賃貸。所在地によって紹介数が変わる | 地域により最大8社。賃貸管理専用の提携総数は未確認 |
| リビンマッチ | 初回・変更とも確認済み | 持ち家、アパート・マンションなど。所在地・種別に対応する会社を提示。除外条件は未確認 | 複数社。上限は未確認。本体LPは約150社以上の「登録事業所」 |
| 賃貸経営HOME4U | 既存賃貸の見直しは確認済み。初回は留守宅など相談内容の確認が必要 | 一戸・一棟・一室。47都道府県対応。住所ごとの候補は要確認 | 最大30社を選択。130社以上は管理以外も含むサービス全体の参画数 |
| 楽待「大家さんの味方」 | 大家向け管理会社探し。初回・変更の現行細目は未確認 | 収益物件向け。現在の物件・地域条件は申込前に公式で確認 | 旧確認値は100社以上・最大5社。現行値の再確認が必要 |
| いえらぶ管理会社比較 | 管理見直し向け。初回貸出の現行細目は未確認 | 物件・所在地に合う会社を比較。現在の受付条件は公式で確認 | 最大5社との公式表示を確認。管理比較専用の提携総数は未確認 |
| 賃貸管理の窓口 | 初回貸出は確認済み。管理変更は現在の契約状況を伝えて受付条件を確認 | 分譲マンション、戸建て、一棟アパート・マンション。全国の会社が参画。所在地ごとの候補は要確認 | 最大6社。提携会社の総数は未確認 |
HOME4Uの最大30社には賃貸仲介やリフォームなどの相談先も含まれます。「賃貸管理会社を30社比較できる」とは読み替えられません。サービス全体のネットワーク数、賃貸管理の登録事業所数、一度に依頼できる社数は、それぞれ違う数字です。
連絡・査定方法・無料の範囲も比べる
| サービス | 連絡と申込後の流れ | 査定・提案の方法 | 無料の範囲 |
|---|---|---|---|
| いざ貸す | チャット形式で依頼→会社を紹介→担当不動産会社から連絡。FAQは1営業日以内と案内 | 条件に合う会社から提案。机上・訪問の指定可否は未確認 | 査定依頼は無料。管理契約後の費用は別 |
| イエカレ | フォームで資料請求→各社の提案。最初はメール・オンライン相談の希望も案内 | 無料訪問査定を案内。訪問するかは依頼先と調整 | 資料請求・査定相談は無料。管理業務の委託料は別 |
| リビンマッチ | 物件・連絡先を入力→対応会社を選択→各社から査定結果・収益プラン | 資料請求型。机上・訪問の指定可否は未確認 | 資料請求・家賃査定依頼は無料。契約費用は別 |
| 賃貸経営HOME4U | 入力→依頼企業を選択→選んだ企業から提案。選択外の企業から連絡しないと案内 | 依頼内容別のプラン・見積り。訪問等の必要性は各社へ確認 | プラン依頼は無料。契約するサービスの料金は別 |
| 楽待「大家さんの味方」 | 現行の連絡手段・本人確認・依頼後の流れは未確認 | 管理会社の一括見積り。現在の依頼方法は公式で確認 | 前回は無料と確認。現在の無料範囲は送信前に確認 |
| いえらぶ管理会社比較 | 現行の連絡手段・本人確認・依頼後の流れは未確認 | 管理サービスの比較。机上・訪問の指定可否は未確認 | 前回は無料と確認。現在の無料範囲は送信前に確認 |
| 賃貸管理の窓口 | 物件情報・連絡先を入力→管理会社からメール等で連絡。電話番号の入力欄あり | 各社の賃料査定を比較。机上・訪問の指定可否は申込み前に確認 | 賃料査定依頼は無料。管理委託料などの契約費用は別 |
フォーム入力だけで確定家賃が出る仕組みとは限りません。複数の会社と連絡を取り、物件の状態や希望条件を伝えて提案を受ける前提で選びましょう。電話を避けたい場合は、メール限定にできるかを申込み前に窓口へ確認してください。連絡方法が未確認のサービスを「電話なし」とは判断できません。

7サービスの使い分けと確認先
いざ貸す|650社以上から最大6社を比較
いざ貸すは、全国650社以上の提携管理会社から条件に合う会社を最大6社まで紹介する賃貸管理一括査定サービスです。分譲マンション、戸建て、一棟アパート・マンションに対応し、現在の管理会社や管理内容を見直したい投資用物件のオーナーも対象としています。
公式サイトでは、居住用物件の貸し出しと投資用物件の管理見直しを入口から分けています。空室が続いている、管理費を下げたい、管理プランを比較したいという管理見直し目的が明確なオーナーには使い方を想像しやすい構成です。
全国650社以上という数字は大きいものの、実際には物件の地域・種別・希望条件から最大6社がマッチングされます。650社すべてを自分で比較するサービスではありません。
イエカレ|地域により最大8社を比較
イエカレの賃貸管理サービスでは、地域によって最大8社の提案比較ができます。管理会社変更、自主管理から管理会社への切り替え、新規竣工物件の管理会社探しに対応しています。
イエカレ全体では全国約400社の不動産企業との提携を公表しています。ただし、この数字には賃貸管理以外のカテゴリーも含まれるため、本記事では賃貸管理専用の提携社数としては扱っていません。
候補となる企業から見積りやプランを受け取り、査定額だけではなく管理内容も比較する使い方が基本です。最大8社は地域によって異なります。
リビンマッチ|約150社以上から賃料・収益プランを比較
リビンマッチ賃貸管理は、約150社以上の登録事業所から複数の賃貸管理会社を比較できるサービスです。賃料査定だけではなく、収益プラン、初期費用、ランニングコスト、管理業務の範囲などを確認できます。
すでに賃貸経営をしており、現在の管理会社に不満があるオーナーの見直しにも対応しています。一方、現行の賃貸管理公式ページでは、今回の確認時点で一度に依頼できる会社数の上限を確認できませんでした。
登録事業所数と、実際に自分の物件へ対応可能な会社数も分けて考えます。
賃貸経営HOME4U|130社以上から最大30社を選択
賃貸経営HOME4Uは、全国47都道府県に対応する130社以上の企業が参画し、一回の依頼で最大30社を選択できます。管理以外のサービスを含む数字です。一戸、一棟、一室に対応し、長期・短期を問わず相談できると公式FAQで案内されています。
依頼企業を利用者側で選択できるため、多くの候補から比較したい場合には特徴があります。ただし、30社へ依頼すること自体を目的にせず、現実に比較できる数へ絞る方が判断しやすくなります。
楽待「大家さんの味方」|収益物件の管理会社探し
楽待「大家さんの味方」は、大家向けに管理会社や修繕業者を探すサービスです。2026年9月30日の確認では、100社以上から最大5社まで無料で一括見積りできると案内されていました。今回、現行条件は再確認できていません。
比較候補として残していますが、現在の依頼上限・料金・対象地域と物件は、申込み前に公式ページで確認してください。依頼事例が掲載されていても、同じ地域や物件で現在も受け付けているかは確認が必要です。
いえらぶ管理会社比較|最大5社のサービスを比較
いえらぶ管理会社比較は、物件に合う管理会社のサービスを比べる窓口です。2026年10月12日に公式ページで最大5社の表示を確認しています。初回貸出や物件・地域の受付条件、連絡方法、無料の範囲は送信前に確認が必要です。
公式ページにある12,000社へのシステム提供実績は、管理会社比較の参加社数とは区別します。現在の管理対応・空室・費用を見直す相談先として、対象条件を確かめてから使いましょう。
賃貸管理の窓口|持ち家の賃料査定を最大6社に依頼
賃貸管理の窓口は、分譲マンション、戸建て、一棟アパート・マンションの賃料査定を無料で依頼できる比較サービスです。最大6社に依頼でき、初めて持ち家を貸す人も対象にしています。全国の会社が参画していますが、物件の所在地や種類によって紹介できる会社は変わります。
依頼には物件情報と連絡先を入力し、管理会社からメール等で連絡を受けます。電話番号の入力欄もあるため、メールだけで相談したい場合は送信前に確認してください。管理会社の変更を考えている人は、現契約と希望する変更時期を伝え、見直し相談の受付条件を確認しましょう。
提示された査定額は成約家賃の保証ではありません。家賃の根拠と管理プランを各社に聞き、貸出条件や契約費用も確認したうえで比較します。
申込み前は、情報の送信先と連絡条件を確認する
| 確認すること | 確認先・質問 | 回答に応じた判断 |
|---|---|---|
| 対象の地域・物件か | 窓口へ「この所在地・物件種類で管理の相談先がありますか」 | 対象で候補があれば依頼へ。未回答なら対象と決めず、確認後に送信 |
| 何を誰に渡すか | 送信画面・利用規約・個人情報の取扱いで、物件情報と連絡先の提供先を確認 | 依頼先と目的を理解できれば送信。不要な売却・工事等の同時依頼は選択を見直す |
| 連絡の数と方法 | 申込画面・窓口へ「何社から、電話・メールのどちらで連絡がありますか」 | 対応できる社数を選ぶ。メール限定が必須なら可否が分かるまで保留 |
| 訪問と料金 | 窓口・紹介会社へ「まず資料だけで相談できますか。費用が発生するのはどこからですか」 | 無料の対象を確認して進む。現地調査や工事の発注は条件確認後に別判断 |
| 既存会社との重複 | 依頼企業の一覧と、ほかの窓口で依頼した会社を照合 | 重複先を避けられるか確認。複数窓口を同時に使い過ぎない |
連絡を受けたら、受付した会社名と依頼内容を確認します。希望の連絡時間や、今回は提案比較までであることを伝えると、相談の範囲をそろえやすくなります。断る場合は依頼先へ意思を伝え、窓口のお断り代行などがある場合は利用条件を確認してください。
複数社を同じ条件で比べる
管理会社を比較するときの原則は、同じ物件情報と希望条件を伝えたうえで複数社の提案を見ることです。条件が異なれば、管理料や想定賃料だけを横並びにしても正確には比較できません。
たとえばA社には「空室対策を重視」と伝え、B社には何も伝えていなければ、提案内容が違うのは当然です。物件概要、現在の課題、希望する管理範囲、空室状況をそろえてから比較します。
- 物件所在地・物件種別・戸数
- 現在の入居戸数と空室期間
- 現在の募集賃料と管理料
- 今の管理会社で困っていること
- 募集・入居者対応・修繕など任せたい業務
- 管理会社変更を希望する時期
提案が届いたら、申込みと契約を分けて判断する
比較サービスへの依頼は、管理会社との契約を決める段階とは分けます。まず届いた提案が、申込み時に伝えた地域・物件・依頼業務に合っているかを確認してください。候補が足りない場合は窓口へ追加紹介の可否を聞き、地域の会社も含めて探します。
| 届いた提案の状態 | 次の行動 |
|---|---|
| 希望した物件・業務に対応している | 査定根拠、業務・料金の見積もり、契約案をそろえ、会社ごとの比較へ進む |
| 紹介されたが必要な業務は対象外 | 紹介された事実だけで適合と判断せず、窓口へ対象条件と追加候補を確認する |
| 査定額だけで、料金や契約条件がない | 不足資料を依頼し、契約の判断は回答を待つ |
会社の評価では、高い査定家賃や入居率だけで選ばず、回答の裏付けと自分の物件への適合を確認します。費用は管理委託料と追加費用の比較方法で同じ条件にそろえてください。無料の依頼サービスと、管理契約後の有料業務を区別できます。
一括査定のメリット
一括査定の最大のメリットは、管理会社探しそのものを効率化できることです。管理会社を1社ずつ検索し、毎回同じ物件情報を説明するより、候補を集めるまでの手間を減らせます。
- 複数社の賃料査定や管理プランを同時期に比較できる
- 現在の管理会社以外の提案を知ることができる
- 管理料や業務範囲の相場観を持ちやすくなる
- 自分では見つけなかった地場管理会社が候補になることがある
- 管理会社変更を決める前のセカンドオピニオンとして使える
特に長く同じ会社へ委託している場合、現在の条件が良いのか悪いのかを判断する材料が少なくなりがちです。比較した結果、現在の管理会社を継続する判断になっても問題ありません。
一括査定のデメリット・注意点
一方で、一括査定に登録している会社だけで市場全体を代表しているとは限りません。サービスに参加していない地域密着型の管理会社が、自分の物件には適している場合もあります。
- サービスに参加していない管理会社は候補に出てこない
- 地域や物件によって比較できる会社数が変わる
- 複数社から電話・メールなどの連絡が来る場合がある
- 高い査定賃料がそのまま成約賃料になるとは限らない
- 提携社数が多くても自分の物件に強い会社が多いとは限らない
- 管理料が安くても追加料金や業務範囲まで確認する必要がある
候補が少ない地域では「地域名+賃貸管理会社」などでも確認し、地場会社を補完すると選択肢を広げられます。
管理会社を変更すると決めたら、現在の契約を先に確認する
より良い管理会社が見つかっても、現在の契約を確認せずに変更手続きを進めるのは避けます。解約予告期間、違約金、入居者への通知、敷金や契約書類の引継ぎなど、変更前に確認する事項があります。
新会社の提案を比較する段階と、実際に管理会社を変更する段階は分けて考えると整理しやすくなります。
一括査定を使うときの5ステップ
一括査定を使う場合は、次の順番にすると「査定額が高い会社を選んで終わり」になりにくくなります。
初めて貸すなら貸す期間と任せたい業務、管理変更なら「3か月空室」「報告が少ない」などの課題を具体化します。貸せる条件が未確認なら、先に関係先へ確認します。
物件情報と希望条件をそろえて依頼します。サービスを複数使う場合も、同じ条件を伝えるようにします。
高い家賃を提示した会社が優れているとは限りません。査定根拠、募集方法、管理業務、料金を同じ表で比較します。
「反響がゼロなら何日後に何を変えるか」「修繕時は相見積もりできるか」など、実際の運用を質問します。
新会社だけでなく現在の管理委託契約も確認します。解約から引継ぎまでの空白期間が生じないように進めます。
よくある質問
比較を終えたら、条件に合う窓口から依頼する
まず地域・物件・依頼目的が合う窓口を選び、連絡と無料の範囲を確認します。届いた提案は現契約と同じ業務範囲にそろえ、家賃の根拠、年間費用、担当体制、引継ぎ条件を比べましょう。比較の結果、現在の会社を継続する判断もできます。
変更するかの判断が先か、管理料と追加費用の比較が先かを整理すると、依頼する質問が決まります。貸出条件が未確認の人は、査定の高さで可否を判断せず、借入先や関係者への確認を優先してください。
公式情報の確認先
各社公式ページへのリンクは上の比較表と個別説明に掲載しています。いざ貸す・イエカレ・リビンマッチ・HOME4U・賃貸管理の窓口は2026年10月12日に確認しました。HOME4Uの社数と地域は公式FAQも照合しています。楽待は2026年9月30日確認の社数を掲載し、今回は未再確認と明示しています。いえらぶの最大5社は2026年10月12日に公式ページで確認した値で、受付の細目は申込み前に確認してください。サービス内容は変わるため、送信前に公式の受付条件を確認してください。
